著書『十二支考』や粘菌の研究で知られる、和歌山生まれの生物学者は誰?


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著書『十二支考』や粘菌の研究で知られる、和歌山生まれの生物学者は誰?
南方熊楠(みなみかた くまぐす)


南方熊楠の生涯にわたって『ネイチャー』に掲載された論文は51本にものぼります。これは日本人としてはもちろん、単独名の論文掲載としては歴代投稿者の中での最高記録であるという1

熊楠は「東洋の星座」という論文で『ネイチャー』にデビューしました。この論文は1893年10月5日号の投稿欄に掲載されました。興味深いエピソードとして、彼がこの論文を執筆する際に辞書を調達したことがあります。熊楠自身が「その時丁度ネーチユール(御承知通り英国で第一の週刊科学雑誌)に、天文学上の問題を出せし者ありしが、誰も答ふるものなかりしを、小生一見して下宿の老婆に字書一冊を借る。極めて損じた本で、AからQ迄有て、RよりZ迄全く欠けたり。小生その字書を手にし、答文を草し、編輯人に送りしに、忽ちネーチユールに掲載されて、タイムス以下諸新紙に批評出で、大に名を挙げ」と述べています1

このエピソードは、熊楠が英語で報告できるほど和漢の古典を読みこなしていたことや、『ネイチャー』がアマチュアの投稿を受け入れていた場であることを示しています。彼の論文は当時の科学界においてどのような位置を占めていたのか、興味深い視点で分析することができます1