フェルミウム
フェルミウム(英: fermium [ˈfɜrmiəm])は、原子記号 Fm、原子番号 100の人工放射性元素であり、アクチノイドの一つです。この元素は、原子炉のパイオニアであり、ノーベル物理学賞受賞者でもあるイタリア出身の物理学者エンリコ・フェルミにちなんで名付けられました。
フェルミウムは、1952年の最初の水素爆発の塵の中から発見されました。当初、ウラン238が中性子を吸収して生成するのは珍しい過程だと考えられていましたが、プルトニウム244の検出により、さらに多くの中性子がウラン原子核に吸収される可能性が示され、新しい元素の発見につながりました。フェルミウムは、中性子捕獲によって得られる最も重い元素であり、そのためマクロ量で生成しうる最後の元素です。しかし、純粋な金属としてのフェルミウムはまだ生成されていません。
フェルミウムは、化学的性質がアクチノイド後半の元素に典型的なもので、原子価は+3が優占的ですが、+2も取り得る特性を持っています。半減期が短く生成量が少ないため、現在は基礎科学研究用途以外ではほとんど用いられていません。