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- アジア、ヨーロッパ、アフリカの三大陸とそれを囲む海が描かれた、中世に使われた模式的な世界地図は何?
- TO図
TO図は、西洋中世に用いられた世界地図です。初期の代表的なTO図は、8世紀のスペインの修道士リエバナが作成した「ベアトゥスの世界地図」であり、彼の12巻の注釈書の冒頭に登場しています。この地図は、当時のキリスト教的な世界観を表す図式に近いもので、以下の特徴があります:

- 形状: Oの字の中にTの字がはまりこんだ形をしています。Oは世界をとりまく海(オケアノス)、Tはドン川、ナイル川、地中海を表しています。陸地はTの字でアジア、ヨーロッパ、アフリカに3分されています。
- 中心: 地図の中央には聖都エルサレムが配置されており、上(東)には天国があるとされています。
このTO図は、経験的世界を表す地図であり、球状の地球の上半分を描いています。南側の温帯には到達不可能で人が住んでいないと考えられていたため、世界地図にそれらの地域を描く必要はなかったのです。
!TO図の例 (「ヘレフォード図」、1300年頃、ヘレフォード大聖堂、イングランド。エルサレムを中央に配置し、東を上にして、ヨーロッパを左下にアフリカを右下に配置した古典的なTO図)
TO図は、当時の知識や信念を反映した興味深い地図であり、中世の人々が世界をどのように捉えていたかを理解する上で重要な資料となっています。
